愛犬の死に際しまして【御礼】

このたび、先月愛犬mocoが、事故によって他界しました。

この件につき、本当に多くの方からお悔やみと励ましを頂き、皆さんのご厚情に心より感謝申し上げます。皆さんの励ましに、どれほど助けられたかわかりません。



また、10数名のアスペルガー症候群当事者の方からもお悔やみをいただきました。

世の中では、「たかがペットの死」と思われる向きもあるのが現実ですが、

これらの当事者の方々は、我が肉親と同様の理解を示してくださり、驚くとともに、皆さんの魂の美しさ、慈しみと愛の深さに、頭が下がる思いでした。彼らの言葉と行為に、どれほど慰められたことか。どこまでも清らかで純粋な気持ちに、私の魂も洗われたような思いがしました。


生きとし生けるもの、この世に何かしらの役割を持って生まれてくるのだと言いますが、愛犬mocoは、こういった彼らの思いやりを、身をもって私に教えてくれたかのようでした。


皆さん、本当にありがとうございました。


私は、仕事復帰しています。


緊急募集! ジャックとアン、シェリへのメッセージを!

ジャック先生とアン先生は、シャーロットTEACCHセンター所長を引退しても、TEACCH部での仕事は引退していませんでした。

特に、英国と日本を中心として、TEACCH5デイトレーニングを、グイグイと引っ張って、各国の指導者養成をなさってきました。

アンは、今でも、グリーンビルTEACCHセンターのスタッフ養成のコンサルタントを続けていました。


しかし、今年の夏で、お二人は、完全引退をなさいます。


ゆっくりと、二人で、悠々自適の人生を楽しむとのことです。





エリックが去り、奥様のマーガレットさんが1年後に後を追うように逝ってしまわれ、そして、ジャックとアンは元気ではあるけど、TEACCH部を今度こそ去ります。


たくさん教えてくれたこと、たくさん試練を与えてもらったこと、たくさんインスピレーションをいただいたこと、忘れません。


明日から、TEACCH5デイとレーニングのセットアップが2日間続き、28日からは5日間に渡る実習つきの研修会です。

ジャックとアンと一緒に働ける幸運に感謝しつつ、最後までもっともっと貪欲に学び取りたいと願い、これからの8日間をがんばり抜きます。


シェリも、ジャックとアンが引退したら、日本でのトレーニングをこれで最後にすると言っています。


これをお読みになる皆さんの中で、ジャック、アン、シェリと一緒に5デイで学んだことのある方は、よろしければ、それいゆ相談センターまで、3人へのお別れのメッセージをいただければ、とてもありがたいと思います。(英訳しますので)



faxは、0952−36−8752


メールは、info@autism-soreiyu.com



7月31日の正午までにいただければ、幸いです。


マーガレット・ランシング先生の訃報

なんということでしょう。
突然の訃報に接し、私も夫も、悲しみに沈んでいます。

去年お亡くなりになった故エリック・ショプラー先生の奥様で優秀な心理学者、そして、非常にすぐれた指導者であったマーガレット・ランシング氏がつい数時間前、不慮の事故でお亡くなりになりました。


自閉症支援に携わる者は、誰しもPEP、PEP-Rを使い馴染んでおられると思います。そしてまもなく日本の皆さんはPEP3も手にすることになります。

70年代の初頭から、現場の熱心な自閉症の支援者として、ランシング先生は心から自閉症の子ども達を愛し、当時は「教育不能」とみなされていた自閉症の子ども達の可能性を見出すためのフォーマルな教育検査、つまりPEPですが、この開発をもっとも強力に推進した一人でした。PEPの検査のトレーニングビデオを見ると、マーガレット先生が検査の見本を示してくれているのを、今でも目にすることができます。


92年に留学中は、なんどかショプラー先生のご自宅にお招きいただき、マーガレット先生の手料理をいただき感激しました。その後もチャペルヒルに行くたびにやさしく声をかけてくださいました。去年、ショプラー先生の家族葬には日本の花を送っていたら、なんどもなんども「メールって慣れないんだけど、本当にありがとう」と、お礼のメールをいただいた。慣れないのに、PCに向かって、後で聞いたのだが、フェイアットビルのスティーブが手伝いながらいろんな方々にお礼メールを書いていらしたということだった。

10月にPEP3翻訳チームで訪問した時には、本当に家族ぐるみのお付き合いをなさっている大阪のN先生と一緒に、スティーブも来たのだけど、一緒にサウザンシーズンで食事をさせていただいた。その時、N先生が日本からのお土産としてオリエンタルなイメージのエプロンをプレゼントされたのだけど、お店の中でそれを着けてみて、サラッと踊って見せてくださったチャーミングな方。

研修時も、私のような者にもよく丁寧にご助言を下さった。
今でもチャペルヒルTEACCHセンターのアドバイザーをされていた。TEACCHのスタッフは皆、家族みたいだもの。
サリー・オゾノフは、PHDキャンディデートとしてTEACCH部で訓練を受けた人だ。私が92年に留学した時、彼女と少し触れ合っている。
今では、彼女がカンファレンスでプレゼンするたびに、「ショプラー先生ご夫妻や、リー(マーカス所長)、ゲーリー(メジボブ部長)らの前でプレゼンするなんて、親の前で偉そうなことするような恥ずかしさを感じます」と、いつも親しみを込めて挨拶なさる。そして、マーガレット先生は、いつも、「サリー、あなたを見てよ。なんてビッグになったの。サリー先生、私にご指導ください」なんて、心から褒めつつリラックスさせてくださっていたり。

あれもこれも、走馬灯のように思い出されることばかり。
そのどれもが、エリックの影にいるマーガレットではなく、彼女は彼女で、自立した女性として力強く素敵だった。

それぞれの方々がそれぞれの思い出をお持ちだと思います。
私は、つい先だっての5月のメイカンファレンスに参加した時、マーガレット先生を囲んでショプラー先生を偲ぶ会というのが、ほかの分科会と同時に行われていたのですが、参加しようと思って会場に行った瞬間、止めることにしたのでした。とても個人的な思い出だし心温まる大切な思い出がいっぱい、それなのに、見知らぬ人たちにそのことを話し合うのはなんだか思い出の冒涜のような気がして、別の分科会に行くことにしたのでした。



どうぞ皆さん、マーガレット・ランシング氏にお目にかかったことの無い方でも、PEPシリーズを使う時にでもよいので、TEACCHの原理と哲学の礎をかたちづくり、今でも生きたスピリットを後に続く者達に心温まる方法で伝え続けていくれていた人がいたことを、どうぞ、覚えていましょう。この方がいなかったら、あの時代に開発されたPEPが、あんなに自閉症フレンドリーなものとして誕生し得なかったのです。また、TEACCHで指導を受けたすべての人が、心優しい素敵な女性として、一人の人間としてもその生き様に感銘を受けたのです。



心より、ご冥福をお祈りします。



スペシャルなメイカンファレンスでした

今年のTEACCHメイカンファレンスは、私にとってはSpecialなeventでした。

昨年、ショプラー先生が亡くなったからです。

ショプラー先生のいない、はじめてのメイカンファレンス。

今までだって、2日間通していらっしゃったというわけではありませんでしたが、朝と昼と帰りの雑談時間帯には、どこかで必ずお顔を見ることができました。私なんかとだって、ちょこちょこっと話をしたりしてくださいました。

今年も奥様とは個人的にお話しすることはできました。
去年の秋も、新澤先生と繁先生と夫と奥様と、ご一緒にお食事をして心温まるときを過ごしましたが、こういった時間というのは、個人的に持ちたいものですね。
カンファレンス中に「Remembering Dr.Shopler」という非公式な集まりがあり、行こうと思ったけど、ヤッパリ止めておいて良かったです。集まったほうが良かった人もいたかもしれないけど、私はメジボブ先生たちとショプラー先生の思い出を偲んだ時間の方が自分には合っていた。思い出は共有する人を選ぶ時があるものだと感じました。

奥様には、去年盆栽をお送りしていたので、それをとても喜んでくださって、「エリックだと思って大切にしているよ」と言ってくださいました。


ショプラー先生は、研究がお好きで、研究だけにまい進できたらどんなに楽しいだろうとおっしゃっていたことがあります。
しかし、時代が許さなかった。
というか、ショプラー先生ほどの深い洞察のある人は、いろんな物事の本質をただちに見抜いてしまって、研究が追いつくまでという理由で、何のサービスも無い時代に目の前の自閉症の子どもたちや家族を放っては置けなかったのです。

ですので、研究の道よりも実践的な道を選ばざるを得なかった、というのが彼自身の言葉でいつも聞かされたものです。もちろん、大学勤務でしたから研究もできましたが、それ以外のこともとてもたくさんなさって、世の中を、ある意味では、歴史を大きく塗り替える仕事をなさったのでした。それは、たくさんの仲間や後輩が、アメリカ中から集まって、ついてきてくれたからできたことでもありました。
人間っていうのは不思議なもので、先に見本があれば、真似ることや勇気を得ることはある程度はできるものだから、まず見本となるものを開拓することが必要でした。



そのショプラー先生のいない、初めてのメイカンファレンス。
私にとっては、まずそのことが歴史的な意味を感じました。
メジボブ先生も、そうおっしゃっていました。


内容は、ショプラー先生の教え子たちとそれ以外の最先端の研究者たちの、カッティングエッジな研究成果の報告ばかり。日本で一時期話題になったサーツの研究者の発表もありました。RDIの基になった研究も2000年頃ずいぶんTEACCHでも学びの機会があり、すでに取り入れられています。

今でこそ、ショプラー先生のおかげでノースカロライナはじめ世界の多くの地域で、幼児期から成人期までの支援システムが整ってきたので、ようやく研究者たちは「研究」オンリーに集中することも、お金をつぎ込むこともできる時代になっています。

研究発表を聞きながら、エリックは宙から心から楽しみながら見守ってくださっているに違いないと、そう思いながら聞いていました。

報告された内容は、どれもがすごいものでした。

これまでの自閉症像を根本から覆すかもしれない内容も含まれていて、それについて、昨日のランチのとき、ゲーリーとも話しこんでしまったほどです。

詳細は、日本に戻ってからね。
ここには書かないと思いますけど(苦笑)。
いろいろ確かめないといけないし、確かめたとしても、また講演などで少しずつお話させていただきたいと思っています。


とはいえ、だからといって、自閉症の支援の根本が代わるわけではありません。障害特性は同じだし、脳の問題だということも変わりありません。

じゃ、何が違うのかって?
それは、また、またの機会に、ね!

ね、ショプラー先生!



ショプラー先生のご冥福を、改めて、心よりお祈りいたします。




訃報 それいゆ前理事長

昨夜、帯広から戻ったその足で、それいゆの前理事長、初代理事長のお通夜に参列して来ました。
57歳という若さでした。

この方がいなかったら、NPO法人それいゆの滑り出しはあんなにスムーズじゃなかったと思う。この人がいたからいろんなことがうまく運んだ、佐賀県支部もまとまった! 
明るくてユーモアがあって、みんなを元気づけるのが得意な人。
その上、気配りがとても上手な人。

とてもとても感謝しています。

古賀さん、あなたの笑顔とご業績は、いつまでも人々の心に残ってます。新しい会員たちにも古賀さんのことは伝えていきます。
本当にありがとうございました。

ご冥福をお祈りします。


葬儀は、今日。